はじめに
本記事では、57Z連携の第三ステップとして、Subscription Billingで料金プランテンプレート(Rate Plan Template)を登録する手順を解説します。
前回の記事で登録した2つの料金要素(RZRK1_REC_57Z・RZRK1_USG_57Z)を組み合わせてテンプレートを作成し、公開するまでの手順を取り上げます。
料金プランテンプレートとは
料金プランテンプレートは、SAP Subscription Billingで料金プランを作成するための再利用可能なモデルです。価格計算のルールや請求サイクル、通貨などをあらかじめ定義することで、柔軟で市場ごとに対応可能な料金プランを効率的に作成・再利用できます。
以下が主な設定項目です。
| 項目 | 説明 |
| 通貨 | 料金プランで使用する通貨 |
| 価格設定スキーム | 価格計算に使用するスキーム |
| 料金計算サイクル | 課金の周期(例:月次) |
| 月末ルール | 月末をまたぐ場合の課金ルール |
| 料金計算プロファイル | 料金計算の詳細設定 |
| 課金/クレジット | 課金アイテムの一覧(レーティングタイプ × 料金要素) |
テンプレートは公開することで料金プランへの適用が可能になります。公開後は課金/クレジットの追加・変更はできません(説明とタグのみ編集可能)。
手順
Step 1: 料金プランテンプレート一覧画面を開く
Subscription Billingのラウンチパッドにアクセスし、「ビジネスコンフィグレーション管理」アプリを開きます。
左メニューから「料金プランテンプレート」をクリックすると、登録済みのテンプレート一覧が表示されます。
画面上部の「作成」ボタンをクリックして新規作成を開始します。
Step 2: 一般情報を入力する
新規作成フォームが表示されます。「一般情報」タブに以下の項目を入力します。
| 項目 | 入力値 | 備考 |
| 説明 | 57Z 料金プランテンプレート | 画面表示用の名称 |
| 通貨 | JPY | 日本円 |
| 価格設定スキーム | Initial pricing scheme | 標準の価格設定スキーム |
| 料金計算サイクル | 月次 (毎月 1 日) | 毎月1日起算の月次課金 |
| 月末ルール | 現在のサイクルからの料金 | デフォルト値 |
| 料金計算プロファイル | Initial Settings | デフォルト値 |
Step 3: 課金/クレジットタブを開く
「課金/クレジット」タブをクリックします。初期状態では課金アイテムが登録されていません。
Step 4: 繰り返し課金アイテムを追加する
「作成」ボタンをクリックし、ドロップダウンから「繰り返し」を選択します。
右側に課金詳細フォームが表示されます。「料金要素」フィールドに RZRK1_REC_57Z(57Z_定額料金)を入力してEnterキーを押します。
料金要素が確定すると、以下の値が自動設定されます。
| 項目 | 値 |
| 料金計算タイプ | 課金 |
| 料金要素 | 57Z_定額料金 |
| 数量単位 | 各 |
「適用」ボタンをクリックして課金アイテムを確定します。
Step 5: 使用量ベース課金アイテムを追加する
再度「作成」ボタンをクリックし、ドロップダウンから「使用量ベース」を選択します。
「料金要素」フィールドに RZRK1_USG_57Z(57Z_従量課金)を入力してEnterキーを押します。
料金要素が確定すると、以下の値が自動設定されます。
| 項目 | 値 |
| 料金計算タイプ | 課金 |
| 料金要素 | 57Z_従量課金 |
| 数量単位 | 時間 |
| 使用量レーティングバリアント | 集計 |
「適用」ボタンをクリックして課金アイテムを確定します。
Step 6: 課金アイテムを確認して保存する
課金/クレジットタブに2件の課金アイテムが表示されていることを確認します。
| レーティングタイプ | 料金計算タイプ | 料金要素 | 数量単位 |
| 繰り返し | 課金 | 57Z_定額料金 | 各 |
| 使用量ベース | 課金 | 57Z_従量課金 | 時間 |
フッターの「作成」ボタンをクリックして保存します。
Step 7: テンプレートを公開する
保存後、ヘッダの「公開」ボタンをクリックします。確認ダイアログが表示されるので、再度「公開」をクリックして確定します。
重要: 公開後は課金/クレジットの内容を変更できません。内容を確認してから公開してください。
公開が完了すると、「公開」ボタンが「公開解除」に変わり、テンプレートが料金プランで使用可能な状態になります。
まとめ
本記事では、以下の手順を実施しました。
- 料金プランテンプレート(57Z 料金プランテンプレート)を新規作成
- 通貨:JPY、価格設定スキーム:Initial pricing scheme
- 料金計算サイクル:月次(毎月1日)
- 課金アイテムを2件追加
- 繰り返し / 課金 / 57Z_定額料金 / 各
- 使用量ベース / 課金 / 57Z_従量課金 / 時間
- テンプレートを公開(番号:14)
次回の記事では、製品登録(Product Configuration in Subscription Billing)について解説します。登録した料金要素と料金プランテンプレートを製品に紐付け、サブスクリプションの料金プランを構成する手順を取り上げます。



